☆☆ VOL.8 純正リプロCDIへの挑戦☆☆
(2012年10月)

期待が高かっただけに、新造CDI失敗の挫折感は大きかった。
しかし、秋のON ANY SANDAはもうすぐ。
新造CDIの試行錯誤の時間は・・・ナイ。
なんとしても、今回はエンジンの問題なく走りたい。


ここは、もう一度純正回路へ戻るべきでは。

新造CDI製作中に、ようやくできた純正復元回路図を
新造CDIの設計者にチェックして頂いた。
すると、一部ダイオードの回路が破綻しているとご指摘を受ける。
「これがダイオードではなく、ツェナーダイオードであれば成立です。」
とアドバイスまである。またしても出てきた知らない言葉。
回路をよく見るとほかのダイオードとはカタチ・大きさは同じものの
点や線があって12との数字も書いてあり、少し違う。
基盤にもダイオードの記号にヒゲのようなものが付いている。
識者の見識はたいしたもので、指摘通り12Vのツェナーダイオードのようだ。



さらに不明の電子部品3点については、「ナシ」でも成立するのではとのアドバイスもある。

ならば、次のチャレンジは純正回路リプロCDIの製作!

早速複製のための新品電子部品を買いにいく。
これまで、縁のなかった電子部品専門店にも慣れてきた。
店員さんのお世話になることもなくなってきた。
電子部品自体の値段はそんなに高くない。
抵抗は1本10円 サイリスタでも200円くらい 一番高いフィルムコンデンサーでも400円くらい。
予備・取り付け失敗対策のため2セット分購入。

最初に手がけた新造CDIに比べ純正リプロは圧倒的に部品点数が多い。
新造CDIはフィルムコンデンサー3つ サイリスタ1つ ダイオード6つ 抵抗5つ。」
対して純正回路はフィルムコンデンサー1つ サイリスタ3つ ダイオード9つ抵抗16個などと
構成は大きく違う。理論は全くわからない。

こうして、32個の電子部品を新品に置き換えた。
フィルムコンデンサーは純正品と同じ400V 2.2uF ダイオード・サイリスタは規格がわからない。
それぞれ400V 2A・400V 8Aのものを選んだ。正しいかどうかはわからない。

不明部品青2個・白1個のうち小青・白の2個は根元から足が折れて再利用不可。
容量の書いていない小さい電解コンデンサー・ツェナーダイオード・不明の青い部品大1つはそのまま流用。
さらに白不明はなしのまま。
青小の不明の電子部品は同じ値だった抵抗を代用してみる。
基盤は純正品の古いものを再利用。
ひとつづつ   地道な作業。

 

全く同じ部品に置き換えたわけではなく、省略した部品もあり 不安は残るものの火花は飛び
始動は成功。無負荷で、よく回る印象もあるが経験上信用できない。 
実際に走ってみなければわからない。

これまでの結果は失敗の連続。
騒音の問題もあり走行実験も簡単ではない。
そこで、純正リプロ回路でもう一基全て新規購入した新品部品で組んでみる。
オールリプロCDIは上記置き換え部品に加え、12V 1Aツェナーダイオード
不明電解コンデンサーは100V 1uF 白不明電子部品は同じくパス。
青2点は同じ抵抗値の抵抗で代用。
基盤も新規で切り出して、純正品よりも一回り小さなBOXに収納成功。
電子工作にも随分慣れてきた。
結線後、こちらもプラグに火は飛び、エンジンの始動には成功。



上:基盤&一部流用リプロ純正回路CDI  下:オールリプロ純正回路CDI


さらに、不安定な純正CDIも一部樹脂モールドをはがして
接触不良部分を探してみる。
アルミのボックスから剥離して取り出して
配線部分を中心にチェックしていくものの、なかなか特定できない。
確認すると、火は飛ぶ。
これまでは、配線を触っているうちに失火していたものが
何故かどこをどう触っても失火しなくなる。


秋のON ANY SANDAを直前に控え 再び走行実験。

@ 純正基盤を流用したリプロ品。(一部不明部品など流用)
A 全て新品で組んだリプロ品。(一部省略部品アリ)     
B 樹脂モールドを一部はがした実績のある純正品。    

祈るような気持ちで臨むも
結果、一番良いのはやはりBのみ。
これにも ガッカリ・ガッカリ・ガッカリ。
リプロ品はいずれもあと一歩吹けあがりません。
こんなに難しいものとは思いませんでした。

よく走る純正品との違いは不明部品・サイリスタの容量
電解コンデンサーの容量違いくらい。
ダイオードは片側通行の働きなので、容量オーバーでもいいような気がする。
成功まではあと一歩か???と自らを励ます。

唯一まともに動いていた純正品も、今回は失火することなく動くことが確認されたので
秋のレース本番はコレを使うことにする。

これまで作ったCDI達が完結する日は訪れるのか?



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つづく