ブリヂストン90スポーツ

Vol:4 東京出張
(2007年2月)

なんと言っても懸案は、ピンホールだらけのタンクです。
このタンクはメッキの塗り分けタンクです。

修理するには全体を再メッキして、その上で塗り分け再塗装。
ピンホールを埋めて、あるいはピンホール部分を切除して同じような鉄板を継ぎはぎ
そして、溶接・ロウ付け修理部分の研磨・修正
メッキ仕上げなのでパテは使えません。
小さなヘコミもいくつかあります。
更に旧メッキを剥がして下地を整え研磨も・・・
とても自分で何とかできるレベルではありません。
困った

中古品を探す・・・
タンクもスポーツ専用品。
中古品を見つけるのは至難の業。
(その後アメリカから入手するのは、日本よりもはるかに簡単と判明しましたが・・)

困った時に、おすがりするのはK師匠
K師匠は、ベコベコになってしまった旧車マフラーも見えずらい内側から切り開き
見事に叩き出して研磨のみパテなしで修理してしまう達人です。
この後の工程で仕上げ済みマフラーは再メッキされ美しくよみがえります。
もしかして輝きは新品以上
気質は職人
仕事はアーティストです。

しかし、塗り分けラインの資料がありません。
ボクのタンクは旧塗装はほとんど姿を消しています。

ネット検索していくうち東京にブリヂストンオートバイを積極的に扱うショップを見つけました。
「ジャングルスクーターズ」
しかも、何たる偶然か当時のブログでは、キレイに再メッキ&再塗装された
90スポーツのタンクの紹介までされていました。
早速連絡をとり、東京出張に合わせて相談に伺いました。

店主のfuruさんは実に気さくに相談に乗って下さいました。
オリジナルのタンク・レストア済みタンクの写真撮影も許可してもらえました。

   

90スポーツの貴重なオリジナルタンクです。
微妙な塗り分けラインもたくさん写真を撮りました。
スポーツのタンクには「合わせリブなし初期」と「合わせリブあり後期」があること。
その初期タンクのさらに初期ロットのみ上左のような「Bridgestone」の文字があるとのことでした。
左右でなくタンクの背にメーカー名が入る独創性。
この「Bridgestone」文字は90スポーツのみで使われた書体というこだわり。
クリーム色、実は細かいパール塗装。
ことごとく手の込んだシゴト ワクワクします



左がボクの後期タンク、右が初期のオリジナルタンク
タンクキャップの前側に注目
短いリブラインの有無がわかります。
タンクキャップのセンター エア抜き穴の有無も確認できます。
ということは、ボクのタンクにはもともと「Bridgestone」の文字は無かったと思います。

そして再生されたタンク


美しすぎます。
リブラインのない初期タンク?
しかし、ここにはfuruさんのこだわり。
実は再生されたタンクは後期タンクで再メッキの際、リブを削り取り溶接・修正研磨し
初期タンク風に仕上げられたとか。
「Bridgestone」文字は忠実に再現しペイント仕上げ

いいもの見せていただきました。
多くの資料とともにボクのピンホールタンクは
K師匠の元へ修理に出されました。

つづく