ブリヂストン90スポーツ

Vol:6 オイルシール
(2007年3月)

2サイクル車の吸気混合気は、一度クランクケース内に入り 掃気ポートを通じてシリンダーへと導かれます。
一方、4サイクル車の吸気混合気は、吸気バルブから直接シリンダー入ります。
2サイクル車のクランクケースは一次側(クランクからミッションへの伝達)やミッション室と完全に遮断され、2サイクルオイルによって潤滑されます。
一方、4サイクル車のクランクケースは一次側やミッション室と全く同じ空間でエンジンオイルによって潤滑されます。

2サイクルエンジンで重要なのは、クランクケース内の下界との遮断です。
点火側から空気を吸うと混合気は薄くなり最悪焼き付きます。
一次側からミッションオイルを吸い込むと大量の煙が発生しパワーも出ません。
この大切な仕事をしてくれているのがクランクオイルシールです。

製造されて40年以上経っています。
長旅に備え、これも交換しておきます。

 

エンジン右側のカバーを外すと内側に製造日の記載がありました。
「40.7.15」 1965年製ですね。
クラッチをバラしていくと中から黄色いスプリング出現。
パーツリストを見るとこれもスポーツ専用品。
組み立ての時、スタンダードと間違わないようにした配慮でしょうか?
クラッチ右奥 吸気口の内側にオイルシールとOリングがセットされています。

  

ロータリーディスクバルブの出現です。
こいつをカットすることでパワーアップする・・・・
今後のお楽しみに取っておいて 今回そのまま

中央がクランクオイルシール。
左の純正品は表裏にリップ&スプリングが入るSWタイプです。
このタイプも特殊で一般には入手が難しいです。
右が今回使った一般的な片側リップ&スプリング TCタイプ
オイルの遮断性では両リップに劣るかもしれませんが
40年前のものを使うよりははるかに安心。
カワサキ車は純正でもTCタイプなので大丈夫でしょう。
サイズもピッタリ 町のオイルシール屋さんで普通に入手できます。
オイルシールはロータリーディスクバルブカバーの方に付いていますので交換は簡単です。

右がロータリーディスクバルブカバーにはまるOリング 大小あります。
Oリングには一般的な二トリルゴム製の耐油タイプと
更に耐ガソリン性も持たしたフッ素ゴム製があります。
今回両方買ってみました。
はっきり値段は覚えてませんが、30円に対して500円とか全く違ってて驚きました。
せっかくなので高価な二トリルゴム製を使います。
ロータリーディスクバルブ車はここからのオイル吸いにも注意です。

右側カバーにはキックシャフトのオイルシールもありますので
こいつも忘れなく交換です。

写真はありませんが、点火側のオイルシールも規格サイズのTCタイプで交換しました。
こちら側はクランク軸が入ったままの交換作業なので
すぐ奥にあるベアリングを傷つけないように ゴミも入れないように
クランク軸を傷つけないように
またオイルシールのはまっているクランクケースを傷つけないように
慎重な作業が必要です。

記録によると、この作業はツーリング出発4日前
着々と作業は進みます。

つづく