ブリヂストン90スポーツ

Vol:8 タンクリビルトその後
(2007年4月)


「とにかく やってみましょう」 

furuさんからリビルト済みタンクが入手できた時点
ボロタンクに対するK師匠のお言葉です。
ピンホールは裏面・側面・給油口と数知れず・・・。
修理断念の進言もいたしましたが、職人としての気骨に触れる思いでした。

その後、溶接するにも タンクの裏側は器具が入るだけのスペースがないので真鍮ロウ付けでしか不可能・・・
「イタチごっこ」とはこのこと?修理するたびに新たなピンホール出現・・・
ふさいで漏れテスト また漏れる
またふさいで漏れテスト 今度は違う場所 漏れる
・くりかえし・・・・
・・・・くりかえし・・・・
・・・・・・・・くりかえし・・・・


とにかく 修理できるレベルを超えた 腐れタンクだったようです。
ずいぶん長い時間と 大変なお手間をおかけして ようやくの漏れテスト合格でした。

「修理するにも限度がある」
   このたびの教訓です。
実際には書き表せないくらいの お手間とご苦労をおかけしてしまい 恐縮の極み
そして 感謝です。
ヘコミ修正 全体研磨済みの状態で 一旦帰ってまいりました。



一見してすっきりキレイな仕上がりに脱帽
メッキのかかる面は見事に修正されています。
サビでボツボツと腐食していたところもツルツルに・・・・


よく見ると 格闘の痕跡があちらこちらに
裏面はもうエライことになってます。





早速、再メッキの依頼をしました。
再メッキは「宇都宮機械製作所」さんです。
同時に、同じくヘコミ修正済みのFフェンダーやライトリムなど細かい部品も発注。

メッキが仕上がってきました。
メッキ済みタンクは仕上げ塗装のため再びK師匠の元へ
何よりの心配事
再メッキ時の研磨作業や酸処理によって再び「穴」が開くこと
無事クリアーしていました。

師匠の元では更に入念な作業が繰り返されたようでした。
メッキ面の再塗装は密着度が下がると、わざわざブラスト処理してもらったり
修理痕の残る裏面はメッキの乗りも悪かったので 剥離して厚めの塗装をして下さったり
何よりも「Bridgestone」の手書き文字
オリジナルの画像と再生済みタンクを元に独自のアレンジを加えて
ペイント仕上げ
文字の段差もある程度残し 立体的に





そして   タンクが仕上がってまいりました。
感動の再会です。
♪ まあ なんと いうことでしょう♪ (ビフォーアフター風)



左側がK師匠の作品です。
右側はfuruさんプロデュースの作品です。
BS90スポーツの再生済みタンクふたつとは何たる贅沢
共に太陽光に当てると 細かいパールがキラキラと発色するんです。
左右にメッキ面を残したり、メッキの側板を取り付けるタンクはたくさんありますが
上下の塗り分けメッキタンクって他には思いつきません。
素晴らしい造形とデザイン力
そう思うのは私だけ?


K師匠 本当にありがとうございました。

つづく