☆☆ VOL.4 手探りの復旧と組立 その2 完成!☆☆
(2011年 8〜9月)

押し歩きが出来るようになって、どうしてもやっておきたい作業
クランクオイルシールの交換です。2サイクルエンジンのOH必須事項?
フライホイールを外す・・・・いつも使うプーラーが合いません。
「motoplat electronico」 MADE IN SPAIN 見たこともないメーカーのフライホイール付いてるし。
こんな時のために買っておいた 「プーラーセット〜〜」 26mmのピッチ1.5 初めて使う規格のプーラーでした。
点火システムもはじめて見るタイプ。無接点でベークで覆われたドーナツコイルは
3本のビスでクランクケースに固定されていて、コイツを動かすことで点火時期の調整をするようです。
CDIユニットらしきものは見当たらず、このドーナツから出た線が直接コイルに繋がります。

  


オイルシールも茶色のもので、何か特殊なものか??よくは判りませんでしたが、
25-40-7の一般的なサイズだったため、NBRのTCタイプの汎用品を買ってきて交換。

  


右側チェーンのため「左側のエンジンカバー」を外そうとする。ココでつまずきました。
全ての6mm六角ボルトを外して、どんなにプラハンで叩くも 外れません。
唯一こじれそうなポイントに長めのプライバーを挟んでテコの原理で「グーーッ」カバーは開くも外れません。

    


あんまり力を加えるとカバーが割れそうな予感・・・。
ブログにアップしたところ、スグに解決。まつMOTOさん・サカイクロンさんのアドバイス どうもありがとうございました。
クラッチレリーズとクラッチのプッシュロッドが噛みあう構造になってました。
クラッチワイヤー外して、レリーズを逆回転させると  難なくスルーっと外れました。
エンジン内部 ずいぶんとしっかり作っている印象です。
クラッチも、ベアリング二重構造だったり スラストの薄いベアリング入れてたり贅沢な構造。
一次ギアに重たいウエイト入れて、低速対策されてます。
コチラ左側のオイルシール(TC30-52-10)ミッションオイル側を裏にした逆向きでした。
この装着方法、ボクははじめて見ましたが ハヤちゃんいわくエルシノアも同じとか。
ヤマハ車は、この部分両面にリップとバネの入ったSWタイプのオイルシールです。
この両面タイプは「特殊品」で町のオイルシール屋さんでは売ってないのが玉にキズ。
TYの時は普通のTCタイプを表から入れてます。カワサキもスズキも表からTC入ってたな〜。
町のオイルシール屋さんには、TC30-52-10なし。TC30-52-9/TC30-52-11なら規格であるとの事。
両方買ってみました。ちなみにTCとはNOKの呼称。買ったのは武蔵でUEになります。荒井ならSDです。
クランク左側よく見るとオイルシール嵌めあい部分はきっちり10mm。
飛び出すのは、なんとなく気持ち悪いので1mm薄いTC30-52-9を逆向きに装着しました。

  

  


想像以上に苦労しましたが、懸案のクランクオイルシールの交換終了。
ミッションオイル いつもはスズキの純正1L 700円くらいの使ってますが、
シャバシャバのがクラッチ切れもいいらしい。75WT EXTRA LIGHTって固さのオイルに交換。
オイル量は、キックアームの下 レベル確認用のマイナスネジを外してあふれるまで。
アンダーガード・キックアーム・チェンジレバーも復旧。

欠品で無かったのは、「エアークリーナーエレメント」でした。
湿式のエアークリーナーは通常、金属やプラスティック製の芯にクリーナーオイルを染ましたスポンジを巻いてあります。
「無いものは・・・作ってみよう。」
近くのホームセンターで買って来たのは「チョット太めの針金」
コレを現物合わせで、エアークリーナーBOXに当てがってカタチを作って 溶接。
昨年末購入した中古のTIG溶接機 ちょうどいい練習です。技術的にはド素人。
針金は軟線で 溶接棒と溶ける温度が違うみたい 油断すると針金は溶けてなくなります。
上下の輪を二つ作って、外側は十字の補強を入れる。コレを短い針金を柱にして繋いでいきます。
なかなか 思い通りにいきませんが、見えるところではないので 見た目は気にしない。
それより ただの針金からカタチを作っていくは面白い。溶接って楽しい。
次はフィルター これもフィルター素材を切って縫合して自作します。
現物合わせで、針金より少し小さいくらい。純正品のように ちょっと引っ張りながら被せる感じで。
縫合糸は細めのテグスを使ってます。これなら切れたり腐ったりする心配がない。
フィルターオイルをしまして かたく絞って完成。
エアークリーナーBOXの容量が小さ過ぎるような印象もあります。

  

  


ドライブチェーンは安物調達。一応「ゴールド」送料込み3000円チョイですが、何か??
もちろんOリングなんてなし、クリップ留め。
このクリップ 少し作業しづらいですが車体内側にすると更に外れにくいらしいということで実践。
ワイヤー類には全てZOILの潤滑スプレーで油通し。
ブレーキ・クラッチの調整 さあもうスグ。

  


燃料タンクは、こんな感じ。薄汚れて汚い。
100均でも売ってる 水に濡らして擦るとキレイになるマジックスポンジ?で随分汚れは落ちました。
アシャルビス製の樹脂タンク。この樹脂タンク あんまり好きではありません。
確かに凹まないんですが、樹脂自身呼吸して デカールが浮いてきますよね〜。
ヤマハYZの時も せっかくリプロデカール貼っても スグに醜くく浮いてくる。
その前に、カタログにあるような「デカール」がありません。
リプロ品も調べてみましたが、このマイナー車種 製品化されているはずありません。(そりゃあそうだろう〜と納得)
以前ネットに落ちてた写真では こんなのが貼ってたようです。 タンクにはうっすらとその形状で色の変化も見られます。

  

「コイツも作ってみよう!」 Part 2 !!
タンクに残っていた貼り付け部分の色の変化。形状のヒントはこれだけです。
クリアーファイルを当てがってデカールのカタチを写し取ります。
で、PCに入ってた簡単なお絵かきソフトで赤色平行四辺形の大きさや、傾きを何回もやり直しながら決めていきます。
その次に青色の7本線 間隔・太さを それらしく調整
真ん中に白色の四角形を挿入して 文字の部分を抜く。
文字は 全く同じものはフォントにありませんでしたが、近いやつでそれらしく。
片側が決まれば 左右は文字を抜いて「鏡像反転」で一発。
これを、屋外用のステッカーシートに印刷して 完成。
この屋外用ステッカーは印刷面に透明シートを接着して色あせやキズから守るように出来てました。
ただ
これを直接樹脂タンクに貼り付けると 一発で浮き上がりはがれてきます。
用意したのは1mm厚のアルミ板 これに、切り出したステッカーを貼り付けて
金切りハサミでアルミ板をカットしました。多少ひずんだりもしましたが、他にうまく切る方法見つからず。
バンドソーなんかあれば もっとキレイにカットできるかもしれませんね。
この切り出した「タンクエンブレム」をタンクのRに沿って曲げてやり
強力な両面テープで貼り付けてみました。これで アルミ板が浮くことはあっても
デカールは絶対に浮いてきません。いい感じです。自画自賛。
アルミ板ごと剥がれてきたら、その時また対策することにします。

   

  

  

できた!自作タンクエンブレム

 

燃料コックが壊れていることは判ってました。参考のために壊れた現品も一緒に頂いておりました。
採寸すると取り付けネジの間隔34mm。パッキンはOリングが入るだけ。
この情報をもとに、ネットオークションで探します。最初に買ってみたのはアプリリアのRS50用。
ネジ間隔はOKでしたが、燃料フィルター部が太すぎて入りません。
次に試したのは「初期RM125用」というコック。 コレがバッチリ合いました。
レーサー用なのでリザーブもなしで実にシンプルな点もGOODです。
ただ一つ難点、燃料ホースが純正横向きから下向きになり  シリンダーヘッドとのクリアランスが狭い狭い。
少々危険ですが、ホースの取り回しを無理してしのぎます。

この時代は、トライアル車でも立派なシートが付いています。
納車時、シートは付属部品の箱の中。取り出してみると、取り付け用のステーが無い。
どのように取り付けていかた不明。
以前、TL200Rのシートの取り付けマジックテープだったことを思い出す。
真似してみました。マジックテープは超強力の両面テープで留めてみました。

  


完成しました!!

 


混合ガソリン作って、燃料送ります。コックON。一滴のガソリンもこぼれません。よしよし♪
圧縮の高いキック キック キック ・・・・かかりません。
何度試してもかかりません。
もちろんプラグからはバチバチ火は飛んでいます。
ガソリンもきています。

点火時期が狂っているとしか思えなかったので、再び点火廻りをバラします。
フライホイールを外して、何か小さなものが落ちる音がしました。?? 金属のカケラ?? ちぎれたような?
よく見ると、フライホイール位置決めの半月キーがツライチになってます。
前回の装着時に無理に入れて切れた?原因はよくわかりません。
「半月キー」 ガレージにあったTYやTLMのものとも互換なし。
今まであまり気にもしなかった部品ですが、調べてみると大阪には製造販売している会社がある。
翌日訪ねてみると、立派なオフィスビル。気後れしながら入って「あの〜〜 コレください。」と二つになった半月キーを手渡す。
「ハイハイ」と受付の女性社員がノギスを持って採寸。巾3mmでしたら3種類ありますと言われ
「では3種類全部を2個ずつ下さい。」で購入成功。
結局3×10の規格でピッタリでした。

  


今度は慎重に組み直して、再びキック。あっけなくエンジンはかかりました。
ついでにタイミングライトで点火時期を見ようとしましたが、合わせ位置全く不明。
アイドリングも安定し、上までしっかり回るので良しとしました。

さあ 今度こそ完成です。
ツインショック2台にて記念撮影。

 


2011年9月14日 試乗に向かいます。
新旧BETAの饗宴。

 

まず、当たり前ですが現行に比べると「何もかもが重たい」特にクラッチはしんどい。
ステップが高いのでポジションに違和感。ブレーキは効かない。
ですが、これは現行と比較しての話。
意外とトライアルして遊べます。
師匠に「デコンプを握るとエンジンブレーキとして使える。」と教わり早速試す。
ゆるい下りで握ってみると「シュシュシュシュシュ」とSLのような音。 これもネタとしてはオモシロイ。
だんだん慣れてくると、現行車と一緒にセクションで遊びます。
重さが好グリップにつながるのか 意外な戦闘力を見せます。
疲れるのが早いのは、仕方なし。

≪ツインショックでも トライアルはおもしろい。≫

新旧BETA饗宴のこの日 2010年型EVO125と2011年型EVO250にも試乗。
1983年型のTR240 30年近いの歳月 戦闘力の違いは言わずもかな。
驚いたのはEVO125の力強さ。軽いフィーリングで一気に「シューーーン」と吹けていきます。
EVO250のトルク感はもう圧巻。チョイと回すだけでモリモリのパワー感。すげ〜〜。
TR240は重たいフライホイールによって、デロンデロンと一発一発のトルクを感じさせながら回ります。
やっぱりTR240はSLっぽい。そうなるとEVOは最新の新幹線か。


つづく