☆☆ VOL.3 エンジンのオーバーホール☆☆
(2008年6〜7月)

「ゴロン ゴロン〜〜」と激しいクランクベアリングの異音を何とかしなければいけません。
早速エンジンを降ろして、まずはシリンダーをめくってみます。

 

シリンダーの内面やピストンにはキズなし 吹き抜けも少なく、腰上はいい状態でした。
上右写真は自作のピストンピンプーラーです。10mmナットを締めて奥の塩ビパイプにピストンピン送ります。
クランクを手で回してみても、異常はよくわかりません。
ただクランクウエブに部分的な腐食が見られるのが気になります。
さてケースを割っていきます。
両側からクランクを押し出して分割完了。
やはり水が入ってたような雰囲気です。

  

クランクベアリングを外して 納得
こりゃぁ〜ダメだ!ベアリングサビサビ ゴリゴリです。

 

大端ベアリング・クランクピン・左右スラストワッシャーを純正新品でとって
クランクを町の内燃機屋さんに持ち込んでOH依頼。
翌日取りに行くと、職人さんが
「にいちゃん こりゃ〜アカンで 見てみ」とコンロッドを渡される。
大端の内面に打痕(ガタ)があって使い物にならん…と。
水の浸食でコンロッドも使い物にならず。そりゃ そうね。

「わかりました」と引き返し、購入当初乗ってたエンジンをバラして
翌日、そのクランクを持ち込んで
「お手数ですが、このクランクをバラしてもらって、良い所とりでお願いします」と無理なお願い。
「よっしゃ」と応じてくれた職人さんに感謝です。
さらに翌日「ま〜〜 イケルやろ」とクランクはよみがえりました。
もちろんクランクバランスも取ってもらってます。

家には2機分のTYエンジンの部品が山盛りになってました。
よ〜く見ると、最初にバラしたエンジンはクランクケース右側の合わせ面ノックピンの周辺にクラック
2番目にバラしたエンジンはクランクケース左側のドライブスプロケット付近に欠損がありました。
少々迷いましたが、左右のクランクケース良い所とりで 本来別エンジンのクランクケースの組み合わせに。
クランクベアリングは純正品がいいという説(真偽は不明)があったので高い純正品
ミッションは汎用ベアリングで組み立てていきます。

 

全てのオイルシールももちろん新品。右側クランクオイルシールはヤマハ特有の
左右バネリップのSWタイプなので、これも純正品を使用。
2サイクルエンジンのクランクはベアリングに対して軽圧入なので
専用のインサート工具を使って組んでいきますが、その「あんばい」がいつも悩みどころ。

 

クランクケースに対してクランクを引っ張りすぎるとスラストワッシャーに圧力が掛かり過ぎるし
引っ張りが少なすぎると、今度は反対のスラストワッシャーに圧力がかかる。
ケースを合わせた後、クランクの回転を見ながら銅ハンマーでしばいてみたりしますが
どのあたりが正解なのか??本当に難しい・・・ 
あんまりしばくとクランクバランス狂いそうで怖い。「こんなもんかな〜」で今回も終了。


あとは、一次ギア・シフト周り・クラッチ・電装・腰上組んで終了。
シリンダーはざっとブラストしていつものPOR15仕上げです。


さて さてさて、緊張の火入れ

スグにエンジンはかかりましたが、チョイと異音あり・・・・・・。
以前に比べればはるかにマシではありますが、なんか変な音。
う〜〜ん いつもうまくいくとは限りません。

やはり、一番怪しいのは組み合わせの違う左右クランクケースか?
可能性は低いけどコンロッドか?
急激にテンションは下がりますが、コレが現実。

さて、どうしよう〜〜
モチロン乗れないことはない。
再び、バラす元気がでずしばらく様子を見ることに


つづく