☆☆ VOL.4 謎のエンジン☆☆
(2009年7月)

オーバーホールされたエンジンは以前に比べると軽快に回っていました。
しかし、セッティングのせいなのか?なんとなく重い感じがつきまといます。
やっぱりクランクの音は気になります。

そんなある日、某ネットオークションに「TY175エンジン200ccにボアアップ済み」という
なんとなく心くすぐられる出品がありました。動いていたものの長期保存品・キックは降りるも動作不明

200cc???
TY175のボアストロークは66mm×50mm  ちなみにTY125は56mm×50mmでボア10mmアップです。
最初に思ったのはIT200のピストンを使ってるのか?
しかし、IT200のボアストロークは66mm×57mm ストロークアップのみ・ボア同一でNG
同年代にヤマハ空冷単気筒2サイクル車は思いつかず 謎は深まります。

落札してみることにしました。
出品者は同県内、待ち合わせ場所に登場したのは、何とも気の良さそうな方でした。
「昔 トライアルやってましてね〜〜 当時はこのボアアップも流行ったんですよー」
核心の質問「で、何のピストンですか?」

「ん〜〜っ TY250J」

予想外の答えでした。
但し、ピストンハイトが違うため加工が必要だとか。
調べてみるとTY250Jのボアは70mm ストロークは変わらず50mmなので排気量は192ccになります。

エンジンの刻印は「1R1」1982年再販のTY175のものです。
せっかくなのでエンジンはキレイに磨き、興味深いのでシリンダーを外してみます。
定番のブラスト塗装を施して記念撮影
左がTY175シリンダー 右がTY175改200シリンダーです。

 

裏から見ると

 

2mm削られたスリーブはペラッペラです。ほぼ極限?大丈夫なのか??

66mmのピストンと70mmのピストン この4mmも印象としてはずいぶん大きい
先人はいろんなチャレンジしてたのねと感心です。
ピストンもシリンダーもキズなし!
カーボンだけ落として組み直します。

素材としては非常におもしろい。早速エンジンを積み替えました。
175のエンジンはひとまずお蔵入りです。

貼りついていたクラッチを分解して
クランクオイルシールのみ交換。

キャブは175のまま使ってたということでした。
メインジェットは?の質問には
「よくわからない」との答えでした。
とりあえず、これまでの180番から手持ちの次に大きい番手に交換。
何番だったか?? 220番だったと思います。


三度目の正直か? 二度あることは三度あるのか? 
緊張のキック。

クランクの音はありません。リングの音もなし。
よかった〜〜〜
ようやく異音のないエンジンにめぐり合いました。


つづく